なるべく安宿を選んでいるとはいえやはり痛い出費ではあるが、まあ年末ぐらいよかろう。
それにメリットもいくつかある。
@いつでも帰る場所があるという安心感。
A仕事終わりであればシャワーも浴びれるし仮眠もとれる。戦闘準備を整えるためのこの上ないないアドバンテージ。
Bもし(あくまでIFだが)お持ち帰り出来た場合、ラブホより割安である。
デメリットとしては、メリットの@の言い換えになるが、ストで疲れるとしょっちゅう帰ってきてしまったり、そのままついウトウトして眠りこけてしまうことが挙げられる。
実際この日もそうで、チェックイン後部屋で腹ごしらえと身支度を済ませ、夜はまだ長いことだしちょっとだけ横になって体力回復をば…とベッドに横臥したが最後、結局目覚めたのは深夜という大失策を犯してしまう。
だが。
クラブが盛り上がるにはほど良い時刻、ささっと身なりを整えて先日辛酸をなめたプラチナムへ。
***
ものの数分で到着。持ち帰りした場合もホテルまで余裕で徒歩圏内だ。
人生初の「即」の準備は整った。
いざ、狩り場へ。
エントランスを抜け会計カウンターにて入場料3000円を払おうとすると、なぜだか「1000円です」と。
安いのはいいことだがその理由を聞くと「今日は3時までなので」
…えっ。
いま2時過ぎなんですけど。。。
おもいっきり肩すかしを喰らったこころもちで店内を見て見ると、ふむ。
ふむ。
ガラガラ、とまではいかないが実に空いている。女の子は10人くらい。ものの数分で全員の顔やら連れが誰かやらをチェック出来てしまった。
その結果、、、
行けそうな子は見当たらない。該当者ゼロ。
こちらは一人なのであぶれたソロ案件を探そうにも居ない。
もっとも、いわゆる逆3を仕掛ける度量など持ち合わせていないし、こうなってはどうすることもできぬ。
などと考えている間にCLOSEの時間となる。
***
店を出て、さてこれからどうしたものか。
5時までやってる他のクラブ(=シュバルだが)に行くかorストに転じるか。
迷うことなく後者を選択する。
シュバルは苦手だし、この時間から高い入場料を払って入る気には到底ならない。
ひとり、闇と寒さの滲み入るミナミの街を徘徊し、結果ひと声かけのみのボウズ。
すっかり傷心にてコンビニで酒と肴を買いこみホテルへ帰り、二つ並んだ枕をぼんやり眺めながら朦朧としつつも飲みかつ喰らう。
そのうちいつの間にか深い眠りに堕ちていたのだった。
余談だが、この日シュバルに攻め込んでいた知己の辣腕ナンパ師ちゃま.氏はしっかり持ち帰ったとのこと。
同じ日・同じ時間帯に同じ街で同じ目的を有しながらのこの差。
まさに隔世の感を禁じ得ない。
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正午チェックアウト。
「ありがとうございました。行ってらっしゃいませ」
フロント嬢のLovelyな営業スマイルが我がLonely Heartにやんわりと突き刺さる。
脳裏をかすめるあの旋律。。。
https://www.youtube.com/watch?v=iCIHUm5Az9Y